有給休暇の消化
有給休暇の消化
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退職が受理されると、残っていた有給休暇を消化してから退職となります。
会社によって、
有給休暇の消化と人事異動の日付の調整があると思うので解説します。
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有給休暇の消化の内容
仕事をしていると、有給休暇が付与されますが、
ほとんどの人は取得できないで、使える有給休暇があると思います。
会社を辞める前にその残っている有給休暇を全て消費してから会社を辞めます。
会社によっては人事異動を毎月20日の日付に行う慣習があったりします。
そういう日付に合わせるために、
有給休暇の取得に変わって、残りの有給休暇をいくらか会社で精算して、
有給休暇分のお金を支払って日付を調整する場所もあります。
例えば10月20日付けで人事異動が出る会社で、
自分が10月7日に退職を申し出た場合は、
10月8日~10月19日の間は有給休暇を使用できます。
しかし、通常の人であれば、有給休暇が余ると思うので、
余った分は有給休暇を使用できない計算になります。
そこで、10月20日の人事異動の日付に合わせるために、
余った分の有給休暇分の給料を会社が退職者に支払って精算するというものです。
もちろん、どういう方法を取るかは会社によるので、
実際に自分の会社で確認するしか方法はありませんが、
世の中ではこういう形態が多いのではないかと思います。
もちろんワンマン経営みたいな会社では有給休暇という制度自体を無視してる会社もあると思いますが、一般的なことを言うと上のような感じになります。
有給休暇が30日余っているという根拠は労働基準法に
有給休暇の付与が平均して毎年15日分、
さらに権利は2年間だけ認められると書いてあるので、
1年目に付与された15日と2年目に付与された15日を合わせて最大30日まで取得できるので少々使って残り20日分はみなさんあるかなと言う感じで書いたわけです。
労働基準法から正確に条文を持ってくると以下のようになります。
(年次有給休暇)
第39条 雇入れ日から6ヶ月間勤務し8割以上出勤した労働者に10労働日の有給休暇を与えなければならない。
2 次の表に従って毎年付与する。
ただし、1年ごとに出勤日数が8割未満の労働者には有給休暇は与えなくてもよい。
6年以上働いてる人は毎年20日分の有給休暇が付与されます。
(時効)
第115条
この法律の規定による賃金(退職手当を除く。)、災害補償その他の請求権は二年間行わない場合、時効によって消滅する。
この法律の規定による退職手当の請求権は五年間行わない場合、時効によって消滅する。
労働関係で発生した権利は2年で権利が消滅します。
労働基準法は、
労働関係の規定がされた最もベースになる基本的な法律ですので、
興味がある人は読んでみて下さい。
有給休暇の消化の仕方で、会社と折り合いがつけば、
次の日から毎日がお休みのジャパニーズドリームを手に入れることができます。
もちろん、仕事の引き継ぎがある人はその仕事の引き継ぎが全部終わってから
有給休暇の取得になると思います。
私の実際の1ヵ月の有給休暇の消化
退職が受理されたあとは、
部長と有給休暇をどうやって消化する話になりました。
私の場合は敵対的な部長に
「有給休暇は全部使えないよ、次の20日までに残ってる分だけしか使えない」
と言われたので
「それでは当然有給休暇の買い上げの制度があるんですよね?」
と聞いても
「うちにはそういうのは無いよ」
と言われました。
部長レベルの人間の発言とは思えない。
根拠を明確にしない新入社員レベルの発言だったので、
「え、労働基準法に有給休暇の取得は2年で時効が来るまでは使用できるって決まってるんですけど」
と言いましたがアホなので何を言ってるのかわかっていない様子で
会話が成立しませんでした。
そしてしまいには、
「そこまで有給休暇を要求するなら、会社側も過去の君の行動を含めて考えないといけないなぁ」
と脅してきました。
私は社会一般で当然認められる権利を
当然に要求したまでで、
別に特別に待遇しろと言ってるわけではありません。
それを悪者かのように言ってくるので、
本当にこの会社辞める方向にもっていってよかったなと思いました。
こういう立場を利用して物を言うアホが社内の至る所に居るわけですよ。
そして、誰もそれに文句を言わないし、言えない雰囲気がある。
文句をいう勇気のあるやつも出てこないのが会社をさらにダメにしてますね。
民事訴訟を起こしてこちらの正当性を主張して
コテンパンにしてやろうかと思いましたが、
時間も費用もかかるので、無駄な争いは起こさないことにしました。
結局私の有給休暇は全て消化されることなく、
余った分は何も取得できずに終わりました。
でも、世の中では有給休暇を認めてないワンマン経営の会社もたくさんあるので、
これはこれで恵まれてるのかもしれません。
(もちろん有給休暇の付与は労働基準法が定める義務なので、恵まれてるとかそういう思考になること自体、労基法違反を助長する悪い考えですが)
9月20日にそういう話し合いをしたので、
次の10月20日出勤までの10月19日まで休みとなりました。
丸々1か月分の給料が出る状態で休みという感じです。
しかし、その先1か月後からは給料無しのサバイバルになるので、
気持ち的にゆっくり出来るのはこの有給休暇消化の1か月間だけという感じです。
とりあえず9年半も通勤時間片道2時間や、
現場では土曜祝日無しで1年半くらい働いていたので、
とにかくゆっくり休もうと思いました。
そして、色々やりたくてもやれなかったことをたくさんしてやろうと思っていました。
例えば、
・初の海外旅行(インドに行きたいな)
・結婚相手探し
・長野と沖縄に旅行
・ギターの練習
とか色々考えて希望に満ち溢れていましたが、
最初の2週間は本当に家の中でゲームとマンガしかしてなかったです。
ずっと部屋の中に居て1週間に1回外に出たのは深夜3時に散歩に出た1回だけで、
本当に廃人みたいな生活を送っていました。
世間でいうところのニートの生活と全く同じでした。
昼の11時に寝て夕方の17時くらいに起きると言う完全に普通の人と12時間のズレが生じていました。
深夜中は眠くならないのでずっと起きて次の昼の11時に眠くなります。
外に出ないので身なりを整える必要も無く、
風呂にも3日間入らないとか自分でもびっくりするレベルで生活していました。
気持ち的には
「ちゃんとしないとまずいよな」
と思っているのですが、それでもゲームとマンガが面白いので
「あと1日くらい大丈夫だろ」
みたいなことを思ってズルズル2週間経っていました。
特に私の場合は勢いで辞めたので、
特に次の宛てがあるわけでもない29歳の人間なので、
半年後に30歳になったら本当に働き口が無いかもしれないレベルで危ないという危機感もありました。
そしてちょうど2週間経ったくらいの頃に夕方17時に部長から電話がかかってきました。
その電話が私のちょうど目覚める時間と同じくらいだったので目ざましになりました。
部長の話によると、10月20日に人事に会う時に用意してほしい書類などを
郵便で送付するとのことでした。
この電話がきっかけで
「あ、そろそろ結構やべえな、現実に引き戻されたな」
という感覚になりました。
その日をきっかけに昼夜逆転の体内時計を元に戻し、
そして、このサイトの作成の着手にも入りました。
ゲームやマンガもやりすぎて少しやり疲れた感はありました。
この時はマンガの内容なんかほとんど頭に入らなくなってしまったので
読んでも意味ないですね(笑)
次はいよいよ10月20日の退職日の当日になります。
「挨拶回りと書類受取」のページに続きます。
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その他退職時に必要な内容は
「退職時の手続き」のページに戻って参照して下さい。
バナースペース
その他に参考にしたいサイト