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アラサーの退職手続実体験は時系列で退職の追体験ができる、退職前、退職時、退職後の解説サイトです。

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退職の申し出

退職の申し出

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退職願を持って上司に申し出をする場合の一般的なことと私自信の実体験をを紹介します。


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一般的な退職を申し出る場合

まず退職を申し出る前に、本当に辞めないといけない状態なのかを考えて下さい。
一度退職の意思を口にした時点で、
その会社でまともに仕事はできなくなります。

なぜなら、辞める可能性のある社員を重要な仕事に任すことなど当然できないからです。
重要な仕事を任されないということはその会社では出世ももうできないでしょう。


開口一番に会社を辞めることを言う前に
まずは問題を上司と相談してからでも遅くは無いと思います。


退職の意思が固まっている、あるいは
確実に退職しなければならない理由がある場合は、
部や課などを取りまとめている直属の上司に時間を頂き、
小会議室などの他の人に聞かれない場所でその旨を伝えます。
その際には「退職願」を持っていきましょう。


上司に退職の意思があることを述べて、退職願を出します。
人によってはここで会社にとどまるように強く引き止められる可能性が多いにあります。


しかしそこで心が揺らいで元の仕事に戻ったところで、
辞める意思がわかっており今後冷遇されると思いますので、
確実に退職した方がいいでしょう。
※私も私自身の体験で実際に一切昇格しなくなりました。


この退職の意思を伝えて退職願を出したその日に会社を辞めれるわけではありません。
会社側も給料の計算と支払などの事務手続きなどがあるので、
通常、就業規則には
「申し出てから30日経過するまで退職を行えない」
というような文言が入っているはずです。

あるいは、仕事の引き継ぎもあると思うので、
申し出た時点で辞めれるわけではありません。

仕事の引き継ぎなどほっぽり出して会社に損害を与えた場合は、
民事訴訟で損害賠償を請求される可能性もあるので、
仕事は最後まできっちり行ってください。


しかし、民法627条の雇用の解約の申し入れの条文では、
申し出てから2週間経過後に雇用関係は終了できると書いてあります。

就業規則に1か月後に辞めることを許可すると書いてあっても、
当然法律の方が強いルールなので、理論上は2週間で辞めていいです。

しかし、これはあくまで強行的な辞め方を行う場合であり、
通常ほぼ100%の人は穏便に会社のルールに従って会社を辞めることになると思います。
理論的には法律上はそうなっているということだけ知っておいて下さい。



退職を申し出て上司がその旨を社内の部長達等に回覧して承認が得られれば、
晴れて退職にむかう流れとなります。

異論があれば
「もう少し時期を変えてくれないか」
などのお願いがあるかもしれません。


退職が認められたあとは、
・仕事の引き継ぎ(1ヵ月くらい?)
・有給休暇の消化(仕事引き継ぎ完了後1ヵ月くらい?)

の2つがあると思います。


有給休暇の取得の仕方も会社のやり方があると思うので、
どういう感じで取得できるのかをこの退職を申し出た日に合わせて行います。
有給休暇の消化については次のページで行います。

私の実際の退職の申し出の体験

私の場合、
1年出張予定の愛知の仕事場で、
パワハラや今の生活環境では生きる意味が分からなくなって自殺も考えた結果、
仕事を無断欠勤をしました。

自分の携帯電話に本部長から電話がかかってきて、
「そんなんだったらさ、1回東京に帰ってこいよ」
と言われて東京に帰りました。


無断欠勤したことで間違いなく会社に居られないだろうし、
会社を辞める覚悟で無断欠勤をしたわけなので、
東京の事務所に出勤する際は、
会社側から何か言われる前に自分から退職を切り出すことにしました。


事務所に向かう車の中で
「本当に俺会社を辞めるって言っていいのかな」
「言わなきゃとりあえず穏便に終わる道もあるぞ」
と何回か迷いもしました。


事務所に着いて、部長に会うなり
「すいません、お話があるのであとでお時間頂けますか?」
と言いました。


部長も愛知の現場で何があったかを聞くために
話を聞く機会を設けるつもりだったと思うので、とりあえず先手は打ちました。


2時間後に時間空くからその時に本部長も混ぜていっしょに話そうと部長が言うので、
その2時間でとりあえず自分の机を片付けてまっさらな状態にしました。


2時間後に部長と本部長と会議室に入りました。
「現場で何があったの?」と聞かれましたが、
「その前に2人に先に話しておきたいことがあります。私、会社を辞めます。問題を起こしすぎたのでけじめとして会社を辞めます」
と言いました。


現場でケンカを5回、無断欠勤を2回なのでこれは当然だと思います。
ただケンカに関しては私は全く悪くなく、
現場の無礼で傲慢なチンパンジーが全て100%悪いです。
(ケンカは殴り合いではなくて、いっしょに仕事をしたくないレベルで相手が嫌いな状態のこと)


驚くかなと思いましたが、2人とも驚くことも無く、
「そうか、そういうならそこまで深くは言わないけど」
とあっさりしていました。


人が辞める場面の場数を踏んで2人とも慣れているといった対応でした。
それもそのはず、この会社は若手の人間の退職率が異常に多く、
入社した人の半分くらいは辞めています。


ここ半年で他にも3人の若手が辞めているので
「またか」という感じでしょうか。


そして、現場で何が起きたか釈明したところで信じてくれないのは
前の経験からわかっているし、
愛知にいるときに電話しても聞いてくれなかったので
話しても意味が無いことはわかっていました。


「私から現場で起きたことについて何も話すことはありません。その過去の出来事の言い合いに時間を割くよりも退職の手続きや流れを説明してくれるとありがたいのですが」と言うと部長も承諾しました。


そして、部長と5分、本部長と10分くらい話しただけで退職がほぼ受領されました。


9年半続けてきた人間がたったの15分でケリがつくなんて
この会社って虚しいなと思いました。


「本当に言いたいことは無いのか?」と
何回かと聞いてきましたが言っても意味が無いので
「何もありません」
と言っておきました。


本来であれば、ここで「退職願」というものを持参してきて
部長に出すのが手続きの流れだと思います。


しかし、退職願の宛名を会社の社長にすればいいのか、
あるいは部長宛てにすればいいのかわからなかったので、
聞いてから作成しようと思って作っていきませんでした。
(通常は社長宛てにするところで疑問を感じた理由はあとで説明します)


「退職願の書き方」のページでも説明しましたが、
辞表は会社側の人間が辞める時に使う言葉で、
管理職で無い一般の雇われている側の人間は「退職願い」というものを書きます。

あくまで「願い」なので「私はこう思っています」というものです。
これが退職が確定するとその場面で新しく「退職届」という書面を作成することになります。
これが一般的な手続きです。


この知識の前提で部長に
「退職願いを持参しようとしたのですが、宛名をどうすればいいのかわからなかったので持ってこなかったのですが宛名はどうすればいいですか?」
と聞いたところ、
「うちの会社には退職願いのテンプレートがあるからそれ印刷してくるから待ってて」
と言ったあとでA4の退職願いの紙をもらいました。


退職者が多いのでテンプレートを用意してるのでしょう。
びっくりしました。
人が辞めることをあらかじめ予期して用意しておくという不謹慎さです。


さらにこの会社では「退職願い」だけで良いそうで、
本来一般的に提出する「退職届け」の意味も兼ねていると部長は言っていました。
ここらへんは会社の慣習によると思いますが、
正式には退職届も提出するのが正式な手続きです。


テンプレートを見ると宛先が社長宛てになっていました。
ただその会社の社長は1年に新年のあいさつの1回しか事務所に顔を出さない人間で、
私は入社の面接の時に1回話しただけで
それ以降9年半の間に1回も話したことは無いです。


その人に向けて自分の名前で退職願を書いても誰だか全く分からないので部長宛てで退職願を書いた方がいいのかなと迷いましたが、やっぱり社会一般的な書き方の社長宛てになるんだと知りました。


書くのは「名前」と理由のところに「一身上の都合」と書くだけでした。
以下が、実際にテンプレートに書きこんだものです。

その数文字を書くとあとはテンプレートで仕上がってますので
それで部長に受領されました。
社会一般的なものに比べると非常に簡素ですね。
宛名は社長あてになっています。


あとは、会社を辞めた後に社内の技術的な秘密事項を
外に漏らさないことの誓約書に署名しました。

この2枚の紙を提出して、
私の退職手続はおしまいです。


あとは、労働組合の委員長に争議資金の積立金の取り崩しをお願いする書類を書いて提出しました。


誓約書と労働組合の手続きは通常は最終日にやると思うので、
また別のページで紹介します。


私は東京の事務所での仕事は全てもう他の人に引き継いでから、
愛知の現場に出張に出たので、仕事の引き継ぎもありませんでした。


退職を切り出したその日のうちに
退職手続きが終わるとは思っていなかったのでびっくりしました。


もう少し何日かかかるかと思ったらあっさりしすぎです。
大体15分間の話しをして書面を3分で仕上げれば9年半勤めた会社も一瞬で終わりです。


定年退職する人はこれが40年勤めた会社が
経ったの30分で終わりか、と思うのでしょうか。


あとは1か月後の10月20日に人事の方から年金とかの今後の手続きの説明があるらしいので、それで1回説明を受けるために出社しておしまいと言われました。


その後は、10月20日までに有給休暇の消化を行うのですが、
そのやり方について部長と話しました。

有給休暇の消化」に続く。


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その他退職時に必要な内容は
退職時の手続き」のページに戻って参照して下さい。


バナースペース

その他に参考にしたいサイト